揺れる心





学校、行くのやだな……。
だって、目が腫れてるんだもん。
右目が特に。
お湯につけたタオルで頑張ったんだけど……。

「……お前っ、どうしたんだ!?」

あぁ。
やっぱり来たくなかった。
着いて早々気付かれた。

「なんかハニワみたいだぞっ!!」

薙………。
ハニワはないだろ?

「なんもないって〜」

笑ってごまかすものの、墹雉ちゃんと薙は聞いてくる。
まぁ、教えなかったんだけど。

1時間目は……美術かぁ。
何で移動教室なんだょ……。
そう思いながらも、目が腫れている右目を前髪で隠しながら、睦輝には気付かれないように頑張った。

3時間目。
要約腫れがひいてきたようで、目も大分開けれるようになった。
一先ず安心……。

睦輝とは、腫れがひいた後に喋ったから、目が腫れていたことは気付かれてないみたい。
よかったぁ……。



放課後になると、睦輝は居残りをしていた。
というか………。
居残りをさせられているのに、それをやらずに私と薙と遊んでいた。
そのせいで、睦輝は1人で居残りをすることに。

薙も、みんなも帰っちゃったし……。
私はもう少しいたいな……。
なんて、そんなこと言えないけど。
……まぁ、その後に、違うクラスの人が来なかったらいるつもりだったけどね…。
だって……。

「こんな暗い教室に1人とか寂しいし〜」

………それって私に言ってんの?
ちょっと焦ったけど、その後に違うクラスの人が来て、なんか睦輝も楽しそうに喋ってたもんだから、私はそのまま帰ったんだけどね……?



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