風使いアシュレイ
マスクウェルは…じめじめした…地下牢に幽閉された…
カツン…カツン…向こうから歩く音が聞こえてくる…
「兄さん!!違うんだ!!!信じてくれ!!!」
マスクウェルは格子をたたき付け…向こうからくるクロウに訴えた…
「話しは聞いた…魔封石をクレアから取り上げたと…」
「ああ!!クレアに持たせるのは危険だ!!!」
「ふふふ…何を言う!!芝居か??…エルフに襲われたのも………そもそも私を欺く嘘かもな!!!お前が…まさか魔封石を狙っていたとはな…!!!」
「なっ!!!兄さん違う!!!!!」
「下賎なやつめ!!!エルフと凶暴し……」
「兄さん!!」
「兄弟のよしみで命だけは助けてやる……地の国へ行き…もう一度自分を見つめなおせ!!!」
「聞いてくれ!!兄さん!!!」
マスクウェルのその声は…クロウには届かなかった…
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