短編置き場・2
ドラゴンとヤスは走り出した。

彼らを、身長が2m以上ある巨大な警察官が七人がかりで追跡する。

逃走する二人の背中を見つめながら、少女は自分にだけ聞こえる小さな声でつぶやいた。

「ドラゴン、あなたは私のイリュージョンの、初めての観客になったのよ。だから、どうか無事でいて・・・決して死なないで・・・」

遠くから、パトカーのサイレンが聞こえていた。   


    おわり
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