ツンツンデレ彼女



「あーぁー。本当がっかりです。こんな方が教師だなんて。これがゆとり教育の結果なんですかね……。嘆かわしい世の中になったものです。私、校長に今から掛け合ってきますね。女生徒に手を出すような変態を教師にしていいんですかってね」



………………。



あまりの衝撃で口が開けない俺。



だって………っ!



だってやで?今まで落ちへんかった女なんていてへんかったのに。



顔と声、全てで女を絶対虜にするパーフェクトボーイやのに。



「ふん、今すごく靴で踏み潰された汚物のような顔してますよ。ますます気持ち悪いです。それじゃ失礼いたします、先生。あ、もう教師じゃなくなるんですね、あなた。これでもう二度と会えなくなりますね。ではさようなら」



ちょっ。靴で踏み潰された汚物みたいってどっからそんな発想出てくるねん!!



……………ん?



はっと気付く。



そういやこいつさっき校長に掛け合うって……!!



< 5 / 33 >

この作品をシェア

pagetop