陽だまり
3人が黙ってから丁度1分経った頃
(私にとっては1時間ぐらい経った頃)
お母さんが口を開いた。


「あのね、林檎ちゃん・・・。
落ち着いて聞いて?」


「林檎ちゃんは・・・私たちの子じゃないの。」



・・・・ぇ・・・・?



「それって・・・どういうこと・・?
どういうことなのっ!?」


私はパニックになっていた。



だって14年間・・・親だと思っていた人たちが・・・
親じゃないなんて・・・。


「じゃぁ・・・私の親は・・・?
居るの?」


この人たちが親じゃないんなら
私の本当の親が居るはず。

そう思った。



でも・・・返事はあまり期待しない。



だって自分の親元で暮らしてないって事は
それなりの事情があるでしょ?


覚悟は出来てるよ。


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