空の涙 君の手で

傘さして…

はぁはぁ…

もうすぐ…着くよ…先輩…待ってて!!!

「ここだよね!!??」

あたしは、目的の公園に無事到着…。

でも、誰もいない…。

「やっぱ、嘘かぁ~。子ども相手に先輩が本気になるなんてありえないよねぇ~はは…。」

がっかりして、来た道を戻ろうとした…その時…

『傘さして来いよ…!!!』

その声は、いとしいあの人の声。

「せ…先輩!!!」

ずっと我慢してた気持ちが爆発して、思わず叫んでしまった。

『おぁ!!!どしたんだよ((笑 寒いんだから、傘ぐらいさせよなぁ~。』

あなたを待ってたから、あなたに会いたかったから傘持ってないんだよ…。

あなたともっと、近ずきたいから…傘持ってないんだよ…。

ねぇ…先輩はどうなの??

なんでここに来たの??

「あの…なんで、大岩先輩はここに来たんですか??」

素直な疑問を投げかけた…。

答えはあっけなく返ってきた。

『お前に会いたかったからに決まってんじゃん♪じゃ、なきゃ、なんでここにいんだよ((笑』

思いがけない返事。

それって、期待していいってこと??

ちょっと、期待してもいいってこと??

先輩はまた、いじわるくて優しい笑顔で笑った。

『ばぁ~か』

って言って、あたしの頭をくしゃっとなぜてくれた。

先輩…やっぱりあたし、あなたが…

好きです…。

忘れるなんて、無理なんです…。

この気持ち伝えたら、どうなりますか??

「っ!!!先輩!!!あの…」

あ…どうしよう…。

『何??どした??いきなり((笑』

「え??あはは…なんにもないです///」

あたしの顔、たぶん真っ赤っか…。

ん~!!!はずかしい!!!

先輩に見られて、もぉ…イヤ///

でもね…好きって気持ちはもうちょっと、このままココにとどめさせておいて…。
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