犬神さまのお嫁さま
 それは一直線に犬神に向かいクリーンヒット。

 そして素晴らしい衝撃音と共に私にとっての『悪の元凶』が沈んでいった。



 ぜーはーと肩で息をする私に美沙都がやれやれと肩をすくめ、菜穂は再び文庫を開き読み始める。

 クラスメイトももうなにも言わない。

 だって、こんな状況が、これが日常になってしまったから。
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