ラブリー

はぁ…やっぱり猫をかぶるのは疲れる。


オレがアンタなんか相手にするわけねぇだろ。


こんなふうに毎日…オレは嫌な大人たちにも…ファンにも最高の笑顔を見せている。


でも こんなことがしたくて芸能界に入ったわけじゃない。


ましてや、ファンの子達にキャーキャー言われたかったわけでもなくて



───理由は…ただ1つ。



かなりバカな…アイツは、もう覚えてないと思うけど。


『琉生くん…どうしたの?なんか嬉しそうな顔しちゃって…』


『いや…なんでもないです』
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