148㎝の王子様
中1 冬

☆それぞれの思い

寒い寒い冬の季節がやってきた。

まだ雪は降っていないけど、そのうちドッカリ積もるだろうな…。

「……はぁ。今年もきたなぁ」

雪が降る季節がくると、憂鬱になる。

「最悪よね…。」

前の席の束莎もため息をついて一言。

席替えをして束莎と一緒になれたけど、いつきとはなれなかった…。

「…でも冬と言えばバレンタインデーよね」

あっ!!そっかぁ!!すっかり忘れてた…。

「千春は沢村にあげるの??」

「そういう束莎は山本君にどうすんのよー。あげるの??」

にひひと笑った。

「あたしのことはいいのよ!!」

束莎が真っ赤になって動揺した。

山本君の話しをすると束莎はいつもこうなる。

「で、どうすんのよ!!」

「……あげ…たいかな…」

うぅ〜…。恥ずかしいよ……。


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