148㎝の王子様

いつきside

「ひっ…………ぎょぁー!!!」

そんな、叫び声とともに吉野は勢いよく俺に、抱き着いてきた。

その衝撃に俺は耐えられず、しりもちを着いた。

なんかいる…!

吉野が必死にいってきたので、後ろを振り向くとそこには、『人体模型』の姿が。

ふっと笑みが零れた。

吉野は、小刻みに震えている。

気がつけば、吉野の肩に腕を伸ばしていた。

「吉野…… 大丈夫だ…俺がいる」

自分でも、びっくりするくらいの優しい声だった。
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