臆病な生徒会長

「新菜先輩・・・に、
弟なんて・・・いた?」


「アレ?言ってなかったっけ?」


「ホラ、織ちゃんがチカンにあった時助けてくれた。」


「・・・・・・ああ!」



確か新菜先輩がそんなこと言ってたような・・・。


「直君、やってくれるかなぁ?」


「やってくれなくても強制的にいれます。おい、織。もう一人はどうする?」



あーもう一人は・・・。


「とき?と・・・う、えーっと・・・る、と?」


「は!?・・・お前それ、鴇凍 瑠斗じゃねーか?」



漢字が苦手な私は全てひらがなで発音。
なのに悠はあっさり漢字で発音。


「うん。この子計算問題、暗算で解いている。
しかも全問正解・・・。
会計にいいと思う。」


「そうね、じゃあ二人には私から連絡するわ。
もう一人の電話番号教えて?」

「はい、えっと、
090ー5389・・・」


「ん、ありがとう!」



この二人には、明後日の新入生歓迎会の時挨拶してもらいます。


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