『鬼母』〜小さな光が消えるとき〜
あたしは、あの日から
芽唯を打たないようにしてる。
もし、打ちそうになった時
あたしは、あの日の芽唯の目とママと初めて呼んでくれた事を思い出す。
そうしたら、また
打たなくてすむ。
最近、芽唯が
「マァマちゅき。ママちゅき。」
覚えたての言葉で
必死に言ってる姿が
今では、一番愛おしいと思える。
芽唯、芽唯
芽唯、ごめんなさい。
芽唯、愛してるよ。
これからもずっとずーっと、一緒にいようね。

