冬うらら2
□
 黄緑色。

 最初に目に入ったのは、それだった。

 よく見る。

 白。

 黄緑。

 黄緑。

 白。

 色の羅列はともかく―― それが、服であることはカイトにも分かった。

 しかも、どうやら女物で、ヒラヒラしているのも分かった。

 メイの顔を見る。

 もう一度、彼女は「ごめんなさい」と言った。

 この見たこともない服は、どうしたのだろうか。

 いま、彼女が謝ったことをあわせて考えると、何となく理解は出来る。

 おそらく、彼女はこの服を買ったのだ。

「服くれぇで謝んな」

 カイトは、眉を顰めた。

 嬉しいのが半分と、不機嫌なのが半分混じったら、そういう表情になってしまったのである。

 嬉しいのは、初めて彼女が自分の意志(?)で、実用品以外のものを購入したという事実だ。

 不機嫌なのは、物凄く悪いことをしてしまったような態度である。

 どうせなら。

『これどう? 買ったの、似合う?』

 と着てきて、くるりと回るくらい―― ダメだ。心臓が持たねぇ。

 想像するだけで息切れしそうな予感に、カイトは自分を落ち着かさなければならなかったのだ。

「あの! でも、これは…その……本当は……」

 最初は強い言葉で何か伝えようとした彼女だったが、最後には小さい音になって消えた。

 本当は?

 その後には、何が続くのか。
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