2月14日
―あと30秒…―
「ねぇ…あたし達って両想いってことになるの?」
なんて、アホな言葉だけど太郎は笑って
「そうだと俺は、信じたいですけど?」
と、言った。
いいの?
その笑顔…
あたしが独占していいの?
「あたしも信じたい…」
「んじゃ、両想いってことでいいんじゃね?なんか呆気な??」
ごもっとも…
呆気ないよ…
こんなの…
なんて、あーだこーだ言っている内に
二人の距離が最も近づくまで、カウントダウンが始まった。
10、9、8、…