生徒会長様の、モテる法則
第七章 仁東家の秘密







「あづい…生き血…地球温暖化…カオス…スサノオ…オゾン層…う…、…」





二階の隅に位置する私の部屋は、運の悪い事に東側に窓があり登りかけた太陽が私を焼殺しようとギラギラこちらを睨み付けている。
間違いない、夏休み中に私を殺す気だ。


我が家にある最強の薄着アイテム・タンクトップと短パン(能力・耐暑)をもってしても耐えきれる自信がない。




裸族…!





私に残された道は裸族しか…!
一世一代・究極の選択に葛藤をしていると珍しく家のチャイムが鳴った。



神は私に“裸族になるな”とお仰っているようだ。




でもこの間は変な教材の営業だったしな…。
無視しようかな。


痺れを切らしたチャイムが、苛立ち気味にもう一度鳴る。

仕方なく気だるい体に鞭を打ち起き上がった私は、滑るような足で玄関へ近付き小さな穴から外を覗いた。





「…、ん?」





丸く歪んだ視界の先に見えたのは、不機嫌そうに腕を組む漆黒の髪。






「なぜに?」











第七章

仁東家の秘密





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