それでもわたしは生きている
それから

輝ける未来

ヒロアキと離れ、仕事も辞め、私は1週間程引きこもっていた。

とは言っても、ソウタがいるのだから食事の買い出しには出なければならない。



ソウタと暮らしてもうすぐ10年。

こんなに長く一緒に過ごした男はソウタが初めてだ。

父とも、義父とも、弟とも、ついでに母とも…

こんなに長くは一緒にいなかった。


ソウタはいつでも私の味方でいてくれる。

外でどんなに嫌な目にあったとしても、家に帰ればソウタがいてくれる。

私の性格がどんなに悪くても、ブサイクでも太っても変なカッコしてもソウタだけは私を好きでいてくれる。


頑張らなアカンな…


資格も学歴もない私に出来る事は限られてる、また別のスーパーのレジのパートについた。


仕事が始まって、しまったと思った。

どこのスーパーも、スーパーはスーパーだ。

レジがあって、肉、魚、野菜、それぞれの担当がいる。

私はいつもいつもヒロアキを探してしまう。

どっからともなく

『おぅ!』

って聞こえる気がして、何度も辞めたいと思った。

でも、そんな弱い母さんじゃダメだよね。

ソウタが大事な時に、男にうつつなんかぬかしてるからバチがあたったんや!

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