魔王さま100分の2
アイオネの突きに対し、シルキスは肩肉を切らせて横にまわった。
アイオネが正対する間に、シルキスは三度、片手で魔王殺しを振るう。
胸当て、肩当、小手先。
今度は、アイオネが甲冑を削らせてこれを避ける。
三激目の黒剣が小手をかすめ過ぎると、アイオネの目に無防備なシルキスの頭が映る。
アイオネは行過ぎるシルキスの黒剣を一方で見止めつつ、剣を上段にふりあげた。
瞬間、
シルキスの膝蹴りがアイオネのわき腹に入った。
「ぐっ」
甲冑が軋んで、アイオネの口から苦鳴が漏れる。
それでもアイオネは剣を振り下ろした。