魔王さま100分の2

「では、深く反省します」
「うむ、私は憂さ晴らしの続きをしよう」

「え?」
「塩でもあれば、この傷に塗ってやるのだが、さて」

「魔王さま、許してくださいと言ったら、許してくれますか?」

「そうだな。落ち着いて考えれば、出来るだけのことをした、おまえはあまり悪くない」

「なら」

「これは私の理不尽な怒りだ。よって、謝っても無駄だな」

「たーすーけーてー」

シルキスの泣き声が、魔王領中にこだました。




──魔王さまと勇者対決2 終わり

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