魔王さま100分の2
「助けるのか?」
ずびっ。
魔王さまは、鼻水をすすって振り返る。
「……はい、私がシルキスさまを見捨てると思うのですか?」
「おおうっ、ヘナはやっぱり良い友達だっ」
魔王さまは、ヘナに飛びつく。
さっきまで一歩も動かせなかったヘナが、これにはあっさりダウン。
小さい者どうし、カーペットの上に重なって倒れる。
もちろん、この間にもシルキス達はピンチ。
ヘナは、魔王さまに押し潰されて、あうあうもがきながら言う。
「……前進。ただしシルキスさま達を見失わない程度の距離に保つように」