僕は家族でした。
 
 それから僕の病気は少しずつ悪くなっていった。


 お腹の石が少し大きくなった時、大きな病院に連れて行かれた。


 大きな病院に行くのは凄く嫌だったんだ。色々な検査をしなくちゃ駄目だったから……。


 最後に大きな病院に行った時、僕はお医者さんに言われてしまった。


「手術は出来ません。手術をすると命の保証が出来ません。食事制限もしていましたが、何でも食べさせてあげて下さい」


 ――……肺に影があった。


 僕はそれなりの歳だったから、手術に耐えられる体力が無かったんだ。


 家に帰ってからは、みんなが優しかった。


 今まで決まった食事しかしていなかったのに、色々と食べられる様になった。


 僕は複雑な気持だったけど、美味しいかったし嬉しかった。
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