Cherry


「オレは今すぐにでも姫が欲しい…」


ドキッ……


「だけど、オレせいで姫に人並みの女の子の生活を奪いたくなかった……」



「みーくん…」



「姫には大学行って勉強したり遊んだり経験させてあげたかった……」



みーくんは
哀しそうな表情で言う



「私は本当に……大学とかいらないの…」



私は
みーくんの頬を両手で包んで



「私の幸せはみーくんと一緒にいる事だけ……」



「本当にいいのか?結婚だって楽しい事だけじゃないぞ?」


みーくんは
真剣な目で言う



「いいよ。私はみーくんと いられたら……何もいらない」



「……姫……」



みーくんは
ぎゅう~って
私を抱きしめた




< 226 / 442 >

この作品をシェア

pagetop