Cherry


ビクッ


この音って………




「………雷?」




私とみーくんが顔を見合せて言った





カーテンをめくって



外を見ると



雨が降ってて




「姫、実は雨女だろ」



みーくんが呟く



「違うよ!みーくんが雨男……」



私が反論すると



ピカッ

ゴロゴロゴロゴロ……



「ひゃあっ!」



ぎゅう


みーくんに抱きつく


「なんか前にもあったな……」



みーくんが笑う



「姫を初めて抱いた夜だ」




………そうだった



みーくんの誕生日に泊まって




あの時も




雨が降って
雷が鳴った




「姫」



みーくんは
ぎゅうって私を抱きしめて




「オレは姫に何もしてあげられないけど」



………みーくん




「世界中の誰よりも姫を愛してる」




「……みーくん」




「一生かけて姫を守るから
ずっとオレのそばにいてください」



みーくんの言葉に



胸がきゅう…ってなって



「はい」



私は感動して



目が潤んだ




みーくん


私も愛してるよ




世界中の誰よりも



みーくんを愛してる




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