Cherry
「南さ、男の部屋に来て堂々とベッド座るって危なくない?」
……あ、そうか
でも、
今は なんか どうでも いい………
暗い顔で
あまり、しゃべらない私に
白崎は
気がついてた
「何かあった?」
「…別に…」
言いたくなかった
一言でも話せば
泣き出しそうだった
「言えば、すっきりするんじゃねぇ?」
「…………」
うつむいて黙ってる私に
「最後の一口」
そう言って
白崎は私の口に
スプーンを突っ込んだ
……口の中にプリンの甘さが広がる