夢からなるキミへ
第2章♪

*君といるだけで*

僕とミズキは少しでも一緒にいられるようにと、2DKの僕の部屋で同棲する事になった。

これで僕は毎日ミズキと一緒にいられる…毎日ミズキの笑顔が見られる…それだけで凄く嬉しかった。

『これで全部ですね。では失礼します』

引っ越し業者は最後のミズキの荷物を置き、そう言って部屋を出て行った。

『ミズキさんの荷物…案外少ないんですね』

僕は部屋中に置かれている、ミズキの荷物を見て言った。

『そうね、ケイゴがいたら荷物なんかいらないしね』

ミズキは照れ笑いをした。

その言葉を聞いた僕も照れ臭かった。

『ミズキさんの荷物片付けるの手伝いますよ』

『ケイゴ、ありがとう』

僕がミズキの荷物のダンボール箱を開けると、ミズキの高校時代の卒業アルバムが出て来た。

僕はその卒業アルバムを勝手に開き、ページをゆっくり開いていった。

荷物を片付けていたミズキが、僕のその姿に気付き、僕の傍に寄って来た。
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