涙が枯れるその日まで
涼の言う通り、この時私は涼を避けていた。

でもそれには理由があるんだ。


4月の終わり頃に涼にまた彼女が出来た。

でも、なぜか新しい彼女が私だって噂が流れてしまったんだ。

そのせいで、余計に嫌がらせされるようになった。

階段から突き落とされたり、水ぶっかけられたり、川に突き落とされたり。。

体中痣や傷だらけだった。

皆で飲んでる時に、涼達の目を盗んでビールを頭からかけられたこともあった。

私は文句すら言えなくて、酔ったふりをして自分でやったように笑いながら、ビールで濡れた床を自分で拭くこともあった。

それは本当に惨めでつらかった。

このことを陸くんにだけは話してたんだ。
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