六花の騎士



メノリは頭が真っ白になった
次いで顔が真っ赤になる



(今っ!なんてったのコイツ!?)



不機嫌そうな表情、もしくは無表情ぐらいしか知らないメノリは突然、柔らかい声音で囁き、薄く微笑むトーワに絶句した



(……不意打ちよ……)


なまじトーワは綺麗な顔立ちをしているため、その翡翠の瞳で見上げられたら、自然顔が熱くなってしまった


「どっどういう意味よ……」

「…………そのままの意味だ」


聞くとトーワはまた憮然とした表情に戻っていた
しかし、以前のように険悪な雰囲気ではない


どこか安堵したような、戸惑っているような雰囲気だった








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