六花の騎士



ウォルター伯爵邸
月も高い真夜中に書斎に集まる人物達がいた


豪勢なことに六花の騎士が5人とアルフレッド、そしてユリア
しかし、また新たな客が訪れた



「今日は本当に来客が多いね。しかも……プッ」


「……何が可笑しい」


書斎に訪れたトーワは、いきなり小馬鹿にするように笑ったアルフレッドを睨んだ


「で?トーワはわかってるのか、なんでここに皆が集まってるか」



スッと真摯な眼差しでアルフレッドはトーワを見た
それにトーワは、はっきりとした声で言った


「わかってる。覚悟だって出来てる」


トーワの瞳の強さを見てアルフレッドは笑う


「良い目だ。じゃあまずは私から話そうかな」



アルフレッドは席に着いた全員を見渡した


「ずっと調べてきたけど、アルメリアの事を一番知っていたのはマリオンだ。………意味深な言葉も残してる」


「意味深?」


レイドの問いかけにアルフレッドはうなずく



「『呪われた運命を断ち切ってくれ』って言われたよ。それに付いて色々調べたんだ」





それは、70年以上前にさかのぼる…………






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