六花の騎士
一瞬
ほんの一瞬で大の男達は床に倒れた
あり得ない速さで地を蹴った少女は、最小限の力で男達を倒してしまった
「終わりました………直ぐに兵士達も駆け付けます」
淡々と報告するリアにロットは静かに問う
「君…さ、なんで……泣きそうな顔してんの?」
振り向いた顔は少しだけ、歪んでいた
「………いえ……ただ私は、守りたかった………」
何も期待されない三女
自分で掴んだものがあった
血のにじむ訓練を重ねて手にした速さ
それで誰かを守れるのなら
どんなに…………