六花の騎士



それから2年近くたった



「へー、君にとっては、バカみたいなことなんだね」


リアはため息をつく
他の王族の方に突っ掛かるなんて………
神官のセイルが青くなっている
彼の気持ちは分かるが……しかし、ロットはこの一年でよく表情をだすようになった


掴み所がないのは変わらないが……


確かに今は怒っているだろうが、内心はきっと喜んでいる
雨を降らせられる水属性の王族の存在は不安定
その王族が見つかったのだから
あとは彼女、メノリの覚悟しだい


不器用なやり方しか出来ない主の元に、リアは歩き出した







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