お巡りさんと家出少年


「“…それで、何かありましたか?”」

「“あぁ、迷子の通報が他の署から回ってきたから連絡したよ。

名前 金澤 優斗

年齢 六歳 小学校一年生
小柄で短髪。

緑のリュックがなくなっているから持って行った可能性アリ。

だとさ。お前が朝方拾った少年だろ?”」

「“はい、間違いないと思います。”」

「”親御さんが迎えに来るらしいから今すぐ交番まで来るように。”」


「“…わかりました。”」


僕は勝山さんとの通話を切った。


「どーしたのー?」


優斗は僕をじーっと見つめた。
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