【詩作家 スカキン】

エゴ

 
量産される波
知を得て
今もなお掴もうと
謂うのか

破滅の凪ぎ
恐れて
あわよくばそれを
逃れるのか

現実は時として
幻想より異なり

申せばそれを
奇跡と喩え
己が胸の奥で
罪を隠さん

人に産まれ
灰となるまで

朽ちゆく魂は
何を嘆く

争い奪い時に与えて
その身に刻み込んだ
上っ面な魂は
都合の良い慈悲で救われるなら
僕は祈ろう

魂が救われる事を

僕は望もう

その身勝手な希望を

エゴと云われようとも・・・


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