チョコレートな恋人

 「あっ…それは…」
 「…俺は黙ってる…だから友達になって」
 「友達?」
 「そう、篠原さんは友達のつもりないだろ?」
 「…」
 「ちなみに名前で呼ぶこと」
 「えっ…名前で?」
 「そう、郁って呼んでみ?」
 「郁くん…」

彼女が俺の名前を呼んだ

それだけで舞い上がった

おいおい、俺どうしたんだ?

今までこんなことなかった

マジで惚れてんだな

彼女に


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