大好きだった
翔ちゃんの運転する単車の後ろでマコト君が立ち上がり、花束を横に振ってる


花びらが、散って とても綺麗


だけど…


「マコ~…花束の花がねぇだろ~」


案の定単車から降りたマコト君は、みんなに呆れられた。


「ごめん…」


あからさまに、落ち込んだマコト君を、みんなが笑った。


「舞花、おめでとう」


翔ちゃんが花束を、手渡してくれた。


「ありがとう」


「しかし舞花ちゃん、制服似合わねぇ~」


啓太くんが、ゲラゲラ笑うから。


「コスプレ、コスプレ」

松さんも、私を指差した。


男子は、最近集会に出ない翔ちゃんを囲んで「神田さん所で働きてー」だの「たまには、顔出してほしい」なんて言ってる。


翔ちゃんも、ニコニコしてた。


「舞花、打ち上げ7時からだよ。遅れないよーに」

美波に念を押され学校を後にした。
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