『鏡の中のマリア』
体育館の場所まで
歩きながら、

これまであったこと
変に思うこと
すべてを話した。


暁生は考えてる様子だった。
そして

「さっきから思ってたんだけど
 お前・・・
 
 本当ジャージ似合わないね(笑)」

『あんたホント殺すよ!』
(人が真剣に話してる時にこいつは!)


「いいよ。つきあうよっ(笑)
 で?俺は何すればいいの?」
一瞬笑って次の瞬間

暁生は真顔だった。

『本気?』

「うん。だって面白そうじゃん!!
藤井変わってるとは思ってたけど、
まさかこんなにイカレてるとは(笑)」

(神様!私はやっぱり、
 人選を間違ったのでしょうか?)

「報酬は何?」と暁生が続けてきた。

『報酬??』

「人にものを頼む時の礼儀だろっ!
だって藤井は~俺の彼女でもなんでも
ないし~(笑)」

(こっ・・こいつ!!)

『じゃぁ・・・
 私の預金全部あげる。』

「預金?・・・お前貯めこんでそうだな(笑)」

確かに私は結構な額・・・貯めこんでいた。
自然と貯まったっていうのが正確なとこ。
それぐらい本気だった。

「でもいらない!僕ちんそんなの
 つまんな~い!!」

(僕ちんって!つまんな~い!!って)
心の中で殺すと呟きながら・・

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