『鏡の中のマリア』
私は彼女を見つめながら
思っていた。

彼女は普段こういうことを
言わない子なんだろう。

私が煽ったから・・・

暁生の側にいる彼女は
すごく幸せそうで、
純粋で・・・

最初「くぅ~ん」を聞いた時は
嘘くさく思えた光景でも、
あれが彼女の本来の姿だと
いうことがわかった。

声をかけるのを躊躇していると
彼女の友達が迎えにきた。

多分、待っていたのだろう。


その友達は2人は
彼女を慰めながら、
すごい顔で私を睨んで

「最低!!」
と言い、彼女を連れて行ってしまった。

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