三度、死体は笑う
◆過ち



「アンタ、アタシが働けなくなったらどうやって生活すんのよっ」


喧嘩の始まりは些細なきっかけに違いない。


だが、その時の俺には十分過ぎるくらいの言葉だったんだ。


自分が手にとったものを自覚する暇もない程に。







気が付いた時、瑠璃子は頭から血を流して倒れたまま、動かなかった。



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