三度、死体は笑う


そう云いながら女は、黒い革手袋越しに握ったダガーナイフをカバンにしまうついでに中から煙草を一本取り出し、火を着けたライターをしまいながら携帯灰皿を取り出した。




部屋を見渡し、もうひとつの死体を見つけ「やっぱり最期まで役立たずね」と吐き捨てるように嘲笑うとテーブルに腰を掛け、ゆったりとした動作で足を組んだ。



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