【詩集】花*風


―― 鏡


自分と同じ顔をしているのに

正反対のあなた


全てを写し出す事ができるのは

ホンの一瞬輝きを放った時だけ


曇った眼では何も写らない

割れてしまえば元の姿が分からなくなる


あなたがいないと自分も輝けない

幼きころから共に過ごしてきたあなた


その輝きを失わないで



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