守れなくて、ごめん
言い換えれば
"あたしか薬、
どっちか選んで"
その問いに
ケイは答えてくれなかった
「いいよ、
そんなに嫌なら
他の女抱くから」
唖然とした
正直、
そこまで切羽詰まった
選択を投げかけたら
あたしを選んでくれると
信じていたのかもしれない
思いもよらぬ返答に
あたしは絶望した
だけど、
ケイが他の女に
あたしにするのと同じ様に触れるのを想像したら
気が狂うかと思った
それだけ
あたしの中で
あなたへの愛は
膨らんでた
出逢ってから今まで
積み重ねた歴史の分だけ