Lemon Drop
ずっと続く約束
「これから先輩って言ったら俺怒るからね」


私の唇を離して陽くんは意地悪そうに言った。


『ええっ!慣れないですよ〜』


そ、そんなにいきなり言われても・・・
確かに陽くんなんだけど・・・!


「敬語もダメ」


さらに陽くんは注文をつけてきた。



『うう』


私は困り果てて変な声を出してしまった。


「まぁ、七香が側に居てくれればいいかなー。ちょっと淋しいけど」


陽くんは優しく笑って言ってくれた。


なんだか・・・陽くんかわいいな〜


『よ、陽くん?私出来るだけ頑張るね?』


私がそう言うと陽くんは嬉しそうに笑った。


う、間近でその笑顔は反則だよっ〜!


『よ、陽くん今日はよく話すね?』


「七香のせいでしょ」


ちゅ


そう言ってまたキスをされてしまった。



か、顔が熱いです。


「約束」


陽くんが突然言ったので私はきょとんとしてしまった。


「ほら約束」


そう言って小指を陽くんが出してきたので、私は何となくその小指に自分のを絡めた。


『約束はいいけどなんの約束?』


私は不思議に思って尋ねた。
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