Lemon Drop
私はやっと陽先輩の言いたいコトがわかった。



『・・・ええと、ココすごく不安定な場所だから私落ちちゃいます・・・』



「そう。だから弁当食べられない」


なんか陽先輩・・・
面白そうだ・・・


も、もしかして陽先輩、私に食べさせてほしいってコトですか〜!?



陽先輩が“そうだ”とでも言うように頷いた。



か、顔に出たの〜!?



『ええと・・・』


そう言いながらも顔がさっきより
もっと赤くなってくるのが自分でもわかる。



わぁ〜ん!

・・・ただでさえこんな状況なのに恥ずかしくて出来ないよぉ〜!



う、陽先輩から背中に視線を感じる。


よ、陽先輩待ってるよ〜
どうしよう〜・・・


もう・・・
やるしかないよね・・・?



私はおかずをお箸でつかんでそーっと後ろを向いて陽先輩に差し出した。



『ど、どうぞ』


恥ずかしくて死にそうだよ〜!



私は半泣き状態だった。



そして、その光景を全校生徒が見てるコトなんて

私はすっかり忘れていた。
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