君しか見えない
不倫



「沙織だけだよ…」




ラブホのベッドの上で、彼がいつも最後に囁く言葉。




こんな関係終わらせなきゃって、思っていても…



甘く囁かれるこの言葉に流される。



遠藤 沙織 16歳。



私のベッドのお相手



マサシさん25歳。

奥さんと2歳の息子のいる人…



所謂、不倫ってヤツ…



自分でも馬鹿な事してるって思ってる。


16の乙女が、報われない恋愛して。




だけど、好きなんだもん。



たまたま、私が好きになった人に奥さんがいただけ…


だから、会いたい時に会えなくても我慢してたし。



手を繋いで歩いた事もない。



それでも良かった…


好きだから……




そう割りきってたつもりだったんだけど……






出会いは、私がナンパ男に絡まれてるのを助けてくれたのがマサシ。



実年齢より大人びて見える私が16だと知って少し驚いていたけど…



妻子持ちって聞いても、私には余り驚きはなかった。




だって、カッコよく現れたマサシに一目惚れ…




< 1 / 23 >

この作品をシェア

pagetop