シャンゼリゼで待ち合わせ
5th avenue




こうして無事、出発ゲートに来た私がソファに座ろうとすると、ポケットの中の携帯が鳴った。



よいしょ、と座って、携帯を開くと、液晶画面には、やたらと長い番号が表示されている。



たぶん、祐太からの国際電話だ。



あわてて通話ボタンを押した。



「もしもーし」



『怜奈?』



やっぱり祐太だ!



「祐太、空港着いたよ!ねえねえ聞いて、ケーキ屋の店長が…」



『あー怜奈ごめん、急いでるんだ。ちょっといい?』



「え、どうしたの?」





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