続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
「…俺さ、いつまでもこのブランコの上に二人を乗せているつもりだった」
「…………」
「何も変わらない。
柚ちゃんは楽しそうに俺と准を追いかけてさ。
このブランコに乗って。
…俺が二人を成長させた気になってたんだよ」
俺がずっと黙っていると、それを見て満足そうな顔をして、兄貴は再び前を向いて話し出した。
「…俺さ、柚ちゃんのことはずっと好きだよ。
本当の妹みたいな存在で、俺達に光を与えてくれたようで。
…妹とか以上に好きだ。准もこんな気持ちだろ?」