イケメンキス魔にご用心!?

「そーいえばさ、
今日鈴の家行きたいな」
「なんで?」
「なんで…ッて…
相変わらず冷たいな」
「理由もなしに
うち来たって
しょうがないでしょ」
「もう!
あたしはただ女同士の
恋バナがしたいだけー」
「ここでいいじゃん?
悪いけど、今日は
お父さんの
取り引き相手が
来るらしいから
うちはムリかな」
「そっかあ…
ならしょーがない!
あたしの王子様はー…
あの人!!」

奏の指さす方を見ると

長身で黒髪の
紳士っぽい男子がいた。


「彼ねえ、
五十嵐 初音
(イガラシ ハツネ)君!

昨日バド部の
見学に行ったんだけど
偶然彼と一緒になって
ダブルス組んだの!
それでそれで…」


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