【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「おい!佐々木、聞いてるのか?」


「あっ!すいません、もう一回お願いします」


そして、異変に気づいた時には、もう手遅れだった…。


その日は、朝から体調が悪く稽古を休んで病院に行った。


家の近くの内科クリニックで診察を受けた。

診察の結果、原因がわからず、詳しい検査をするため大学病院を紹介された。


「佐々木さん、うちの病院では、詳しい検査ができないので、一度、大学病院に行って調べてみてください」


「大学病院ですか?私、風邪じゃないんですか?」


「今の段階では、何とも言えませんが、風邪は、考えられません」


「そうですか…わかりました」


不安に思いながらも、その時は、深く考えようとは、しなかった。


そして、後日、
紹介された大学病院の神経内科を受診した。

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