あたしのヒーロー
「ひゃ…っ!?」
「俺の印♪」
知里の胸元には小さな赤い跡。
「恭ちゃん〜〜!?」
真っ赤になった知里に俺は舌をだして見せる。
「続きは今度な?」
「……………うん」
俺達はまだ始まったばかりで
また…道を間違える事があるかもしれない。
だけど
この想いは絶対だから。
俺は知里の為なら
ヒーローにだってなれるよ。
「ただいまぁ〜
知里?恭輔くん〜?
カギ開いてたわよ〜」
おばさんの明るい大きな声が響く。
俺達は顔を見合わせて
笑った。
【彼女】END