妹なんていらない
よし、落ち着いて考えてみよう。




…案外、ってどういうことだ。


案外って。



今日会ったばかりのやつだぞ。



全く親しくないやつだぞ。



さっきまで性格良さそうだったやつだぞ。




「おじゃましまーす」



「って待てえぇぇー!!!」




この野郎、人の家を見下した上に、俺を無視して家に入りやがった。




「どうしたの高橋くん?」



「どうしたのじゃねぇ!

何、人様の家に勝手に上がってやがる!!」



「おじゃましまーす、って言ったわよ」



「言葉通り邪魔だから帰れ!!」




雨宮は不機嫌そうな表情になり、それから靴を脱いだ。


って、だから我が家に入るな。
< 121 / 317 >

この作品をシェア

pagetop