妹なんていらない
「あ、あんたには…もう…バレちゃったから………」




美波はうつむいていた顔を上げた。



相変わらず視線はどこを見ているのかわからないくらいさまよっていたが。




「バレちゃったからってお前…


あのなぁ、千鶴がこのことを知ったところでお前をからかうとでも思ってんのか?」



「そんなわけないじゃない…

私が恥ずかしいってだけなの…」




美波の声がぼそぼそとか細くなっていく。



こいつ、意外に恥ずかしがり屋?



なんか新たな一面を見た気がするが、たいして嬉しくないから不思議だ。




「しょうがないでしょ!?

私、こんな気持ちになったの初めてで…どうしたらいいかわかんないんだもん!!!」




美波の頬が徐々に赤みをおびていく。



ぎゅうっと口を閉じ、再びうつむいてしまった。
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