もう一度 笑って
「海と別れればいいのよ」

「智世は海と別れない」

「何それ?
自分だって海と別れて欲しいって
思ってるくせに」

あたしは怒りに任せて
勢いよく立ちあがった

ぐらりと世界が動いた

視界が歪む

何?
どうしたのよ
あたしの身体……

「やっと効いてきたか」

はあ?
何、言ってるのよ

あたしの意識が遠くなる

朝倉の顔が
見えなくなった
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